仙北市西木町八津・鎌足地区、一面の紫に(4月17日・木)
仙北市西木町の八津・鎌足のカタクリ群生地が見ごろを迎えた。晴れ間が広がった17日、二番咲きコースとして人気スポットとなっている茂左エ門地区は、紫のジュウタンを敷きつめたかのような鮮やかさで無数の花が咲き、多くの観光客、カメラマンが詰めかけていた。
八津・鎌足のカタクリは西明寺栗を栽培するクリ林に自生したもので、その規模は20ヘクタールにも及ぶ。1990年ごろ、東北の自然を撮り続けている地元の写真家が写真集で紹介したのが切っ掛けとなって多くの人に知られるようになった。
だが、多くの人が栗林を訪れることでカタクリの盗掘、踏み害も顕著になり、栗林そのものが傷められるとの懸念もあって、観光のための公開には賛否両論もあった。そうした中、「日本一のカタクリの群生地を守り抜いてほしい」という訪問者のひと言で、八津・鎌足集落43世帯がすべて参加する保存会を結成、私有地を開放しながら〃守る観光〃へと踏み出したのが今日へとつながった。そして入園者から1人300円の整備協力金を求め、「カタクリ群生の郷」のポスターやマップを作成、さらには交通整理などを行い、県内外に知られる観光の名所とした。
今年の咲き始めは例年より1週間ほど早く10日ごろから一番咲きコースが開花した。コースを案内している保存会の人たちは「これから遅咲きの林間コースも順次開花するので、27日ごろまでは楽しめるはずです」と話す。