中国・甘粛省交流員

大仙市花館小で文化交流

中国の風景、漢字の国の智恵の豊さに驚き(12月5日・金)

  大仙市花館小学校(荒川淑子校長・児童数377人)で5日、5年生児童と中国・甘粛省交流員2人との文化交流が行われた。同校を訪れたのはシルクロードなどの発掘調査専門家で、現在は同市払田の県埋蔵文化財センターで研修を受けている党栄華さん(55)と秋田市の県立博物館で研修活動している石窟調査専門家の王玲秀さん(32)。子どもたちはスライド上映を通じて黄河の雄大な流れや砂漠を旅するラクダ隊、段々畑の美しい光景などに歓声をあげていたが、中国の小学生の勉強時間の長さには「大変そう」と驚いていた。

  秋田県では1982年から甘粛省と友好提携を結び、相互に文化交流員を7カ月の日程で派遣し、交流を深めている。党さんと王さんは8月に来秋。県では2人に秋田での研修活動のほか、県民にも異文化に対する関心を高めてもらいたいと県内の小・中学校などに交流を呼びかけている。花館小学校でも5年生の総合学習の時間を利用して、中国文化に触れたいと申し込んだ。

  埋蔵文化財職員と県立博物館職員の案内で同校を訪れた2人は家庭科室で子どもたちに食べさせる面片(メンピエン)という料理作りを始めた。面片は醤油と塩味、それに花山椒やショウガ、野菜を入れて煮込んだ出汁に小麦粉を練ってウドンのように伸ばして、手で千切ったものを煮るもの。

  その準備を終えてから多目的ホールで子どもたちと合流。担任の先生が「中国は日本の25倍の面積を持ち、世界で3番目の大きい国です」と世界地図で指さすとその大きさに驚いていた。そして党さん、王さんが「皆さんに会えて嬉しいです」とあいさつし、党さんが「甘粛省の風土」について映像で紹介。中国全体で56の民族が住んでいるが、甘粛省は面積だけで日本の倍近い広さを持ち、回族、チベット族、モンゴル族など10前後の民族が住んでいるなどと通訳を通じて話した。

  続いて王さんは「中国の小学生の生活」をテーマに紹介。中国では小学校6年、中学3年、高校3年、大学4年と日本と同じだが、中学は「初中」、高校は「高中」と呼んでいるとし、クラスは「班」となっていて、小学2年生で「語分(国語)」「算数(数学)」「英語」、それに「品徳(道徳)」、「美術」を学んでいると語った。そして「午前8時から正午まで勉強があり、午後からも2時半から5時まで7時間半の勉強のほか、宿題も与えられてます」と話した。

  再び党さんが立って中国語を紹介。コカコーラは「可口可楽」と書き、日本から生まれた人気漫画のドラエモンは「機器猫」、ちびまる子は「小丸子」と書くなど「漢字の国・中国では当て字でもコカコーラを口に良く、飲んでも楽しいと表現するなど良く考えた漢字を使っている」と通訳が解説。

  子どもたちはそうした文化の違いに驚きながら熱心にメモし、敦煌の風景や黄河の雄大な流れ、鮮やかな民族衣装に目を見張っていた。越前心(かなめ)君は「黄河など日本とは違ったきれいな風景に興味を持った。でも、学校での勉強時間が長くて大変そう」と感想を述べた。

  最後には王さんから中国の食文化の説明を受けた後、家庭科室に移って面片を試食。小麦粉を練っては千切って、出汁に入れて煮る料理に子どもたちは「ワーッ」と大きな歓声をあげていたが、お碗に盛られた香ばしい料理を口にすると「おいしい」と喜んでいた。