特産品でコメの需要拡大へ
大仙市の加工グループ11作品を出品し、人気投票(2月5日・火)
大仙市農林商工部農林振興課では5日、大曲交流センターで「コメを活用した特産品研究会」を開いた。コメに付加価値をつけ、コメの需要拡大と特産品開発を目指そうと企画したもので、市からの呼びかけに農家の主婦たちを中心とした市内の農産加工グループ、集落営農組織7グループが11品目を出品し、試食や情報交換を行った。
今回の企画では▽原料にコメをおおむね50%以上使用すること▽季節を問わず年間通して生産できること▽賞味期間がある程度見込めること▽将来、商品化が見込めることを条件に1グループ当たり1万5000円の研究費を助成することで昨年暮れから作品を募集していた。
その結果、もち米を使った「餅あられ」、もち米とカボチャを使った「南瓜の油あげ」、うるち粉を使って鍋物や汁物、焼いてお汁粉にも利用できるようにした「板こまち」、小麦の代わりにうるち粉を使い、お好み焼き風にした「こまち焼」、米粉と小麦粉を材料にしたロールケーキ「あじあ!ん?ロール」、米粉とえごまを材料にしたクッキー「えごまウス」などが出品された。いずれも1カ月ほどかけて味や形などを創意工夫しながら完成させたもの。
この日は応募した7グループ約40人が出席。高嶋良美課長は「大仙市の平成18年度の農業産出額は227億円で、そのうちコメが約70%と特化しており、野菜が15%、そして畜産が9%となっている。しかし、コメの価格は12月の追加払いを含め、平成18年産が1俵1万3500円、19年産は1万1300円と2200円も下がった。19年産の大仙市の集荷数は93万6000俵であり、約20億円の減収となった」と述べ、コメの消費量の落ち込みも米価の低迷につながっていると危機感を募らせながら、コメを活用した特産物の開発で消費拡大を図りたいと呼びかけた。
続いて出品グループの代表がそれぞれの作品を紹介し、全員で試食した。参加者は一つひとつを味わっては「おいしい。クセになってしまいそう」と評価しながら人気投票。情報交換では「昔の味を守りながら、現代風にアレンジしたいと思ったがまだ至らない。でも今日はとても参考になった」などと評価し合っていた。
最後に県仙北地域振興局普及指導課の渋谷美奈子主幹が「どの作品からも高い加工技術が感じられたが、商品として買ってもらうには買いたくなるような大きさもあり、店頭に並べたらどんなふうに観られるか、それにネーミングなどの工夫も必要だ」などと感想を述べた。
投票の結果、中仙地域の加工グループ米夢が作った「あじあ!ん?ロール」が優秀賞に選ばれた。企画した農林振興課では「宮城県では米粉100%を使ったカステラが商品化され、好評だ。研究会はまだ1回目だが、これからはおみやげにもなるような特産品の開発を研究し、販売の面でも仕掛けていけるようにしたい」と話す。