大仙市大曲青少年健全育成推進集会

そして高校生自主企画の冬の学祭

将来の夢を語り、世代超えた活発な交流(2月10日・日)
 

 とどけ!青少年へこの想い─をスローガンにした「第35回大仙市大曲青少年健全育成推進集会」が9日、大曲中央公民館で開かれた。大曲青少年育成連絡協議会の主催で、約250人が参加。高校生7人がパネリストとなって「今の私、これからの私〜なりたい自分になるために」と題したパネルディスカッションでは、卒業後の自分の進みたい道など夢を語り合った。午後からは市内6高校の生徒たちが実行委員会を組織し、企画運営する「第2回青少年冬の集い『冬の学祭』」が隣接する大曲交流センターで開かれ、多くの高校生が大人たちと世代を超えた交流を楽しんだ。

  推進集会は青少年健全育成関係者、一般市民が一堂に会し、心身ともに健全な青少年の育成に努めようと開いているもので、花館小学校マーチングバンド演奏で幕を開けた。そして秋田若すぎ国体の演技で優勝した大曲高校なぎなた部の鈴木和さん(3年)、鈴木愛さん(2年)、阿部愛(まな)さん(同)の3人、それに自閉症という障害に家族とともに正面から向き合い、絵画展開催や全国障害者スポーツ大会に2年連続出場するなど活躍している県立大曲養護学校高等部3年の小野崎晶さんを表彰した。

  続いて太田欣次郎会長が「毎日のようにマスコミを賑わしている青少年の凶悪犯罪の発生は心痛むばかりであり、大仙市でも携帯サイトを使った誘惑や小事件も発生している。青少年の健全育成のためには地域の大人がその気持ちを理解し、地域ぐるみで対応しなければならない」と訴えた。そして栗林次美市長、大坂義徳議長が来賓としてあいさつ。

  表彰を受けた小野崎さんは「今日はこのような素晴らしい賞をいただきありがとうございました。これからもたくさん絵を描いていろんな人に私の絵を観てもらいたいです」と礼を述べた。さらに鈴木愛さんと阿部さんがなぎなた演武を披露、「今年の大分国体でも頑張ってきます」と力強く宣言すると会場から大きな拍手が沸いた。

  パネルディスカッションでは秋田テレビなどに出演、異色のプロデューサー兼パーソナリティとして活躍している石垣政和さんをコーディネーターに大曲高校2年・佐藤和美さん、大曲工業高校2年・佐々木圭太君、大曲農業高校2年・有明真悟君、秋田修英高校3年・佐藤敦君、西仙北高校2年・佐々木直人君、それに自主参加した大曲農業高校2年・奥山雄太君、同・進藤千聖さんの7人がパネリストとなって話し合った。

  冬の学祭実行委員をしているという女子生徒は「ゆうスペース花火庵で昨年11月から準備をしてきた。活動を通じて世代の違う人とも出会いがあって楽しい」と述べ、「これから将来の夢を決め、その夢に向かっていける大学を目指したい」と語った。仙台市の大学に進学が決まったという生徒は「本当はプロレスラーになりたいと思ったが、卒業したら公務員になって人のために奉仕したい。プロレスラーになれなくてもいいから、大学では格闘技もやってみたい」と答え、会場を沸かせていた。

  電車で通学しているという男子生徒は「駅員の格好がいいので、高校を卒業したらJRに就職したい」と夢を語り、「料理を作っているのが好きだし、喜んで食べてくれるのを見てるのも楽しいので、将来は調理師を目指したい」と答える男子生徒もいた。また「相手が喜んでくれる顔を見たいので美容師になりたい」と憧れを披露する女子生徒もいた。農業高校の生徒は「これからはコメだけの栽培では辛いので、ビニールハウスと組み合わせ野菜栽培などでうまくやりたい」と農業の将来に希望をかけた。

  石垣さんの巧みな話術で高校生みんなが手にしている携帯電話にも話題は移ったが、月々の電話料は5000円から7000円ぐらいで、その料金は親に負担を求めている生徒が多かった。中には「今は親に払ってもらっているがそれは人生のつけ。いずれは返さなければいけないと思っている」と述べる生徒もいて、聴衆は「自分の考えをしっかり持っていてりっぱだ」と感心していた。

  聴衆のほとんどはそのまま交流センターに移動。昼食をとった後、高校生の生バンドで幕を開けた冬の学祭を楽しんだ。会場では高校生たちがお焼きなどが当たるくじ引きを訪問客に勧めたり、こまやけん玉などを大人たちと一緒に遊ぶなど和やかなムード。ステージでは大農太田分校の郷土芸能部の生徒10人が秋田民謡と踊りを披露、さらに西仙北高校生はデンマークでの研修発表するなど、それぞれの持ち味を発揮し、世代間を超えた交流が活発に行われた。