県仙北地域振興局
地域づくり活動の4団体1個人を表彰(2月23日・土)
県仙北地域振興局主催の「元気なふるさと秋田づくり県民運動」の顕彰事業表彰式が22日、大仙市大曲交流センターで開かれ、活発な地域づくり活動をしている4団体と1個人を表彰した。
表彰されたのは仙北市西木町の「八津・鎌足カタクリ福寿草保存会(八柳正弘代表・構成人員45人)」、同市神代地域活性化推進協議会(佐藤貢一郎代表・構成人員26人)、大仙市神岡地域老人クラブ「荒屋悠遊の会(横山孝代表・構成人員28人)」、同市・伊藤八重子さん、美郷町おはなしの会「しゃぼんだま(佐藤睦子代表・構成人員10人)、図書館ボランティア「紙ひこうき(木村とも子代表・同13人)、わくわくおはなし「夢ふうせん(河西利江代表・同5人)。美郷町の3グループは1つの団体としての表彰。 表彰式には同局管内のNPO団体やボランティアグループ、町内会、自治会、老人クラブなど15団体約60人が出席。
表彰式の後、佐藤文隆局長は「大仙仙北地域内には様々な活動に取り組んでいる方々がいるが本日、表彰された皆さまはその中でも地域づくり活動の先頭となって活躍されている。地方分権の時代は地域に住む人たちが自主的・自立的に地域活動に取り組み、地域の力を高めることが大事で、県民との協働は県政の大きな柱だ」と地域づくりのパートナーとしての協力を求めた。
続いて表彰された4団体と伊藤さんが、それぞれの活動を報告。そしてNPO法人秋田県南NPOセンター事務局の高城憲子局長が「地域活動における情報提供および行政と協働」と題して講演し、参加団体との意見交換した。
県南NPOセンターは横手市の男女共同参画センター内にあり、市民活動のための相談や情報誌を発行している。高城さんは「NPO法人はもうけない非営利の団体だが、NPOとしての法人格を取得することで社会的な信用も高まり、公的な援助も受けやすい」などとそのメリットを説明。
意見交換では会場から、地域づくり活動の活発化のためにも若い人や女性の参加がほしい、読み聞かせグループからは「自分が輝きたくて活動してるのではなく、読み聞かせすることで子どもたちの目が輝くのにやりがいを感じる。マンネリ化しないためにも他グループの情報もほしい」、「ボランティアや団体活動は面白く、楽しくすることだ。自分の空いている時間を有功に活用しよう」などの意見が出た。
高城さんは「みんなが集まって食べたり、お喋りしながら情報を交換し、共有するための居場所づくりも大事だ。人が集まることで力になる。行政からも市民と一緒にやっていこうというスタンスが生まれてきており、そのための方法も考えよう」などとアドバイスしていた。
表彰された4団体、1個人の活動内容は次の通り。
◇八津・鎌足かたくり福寿草保存会=同地区は仙北市の特産品である「西明寺栗」の産地で、栽培は江戸時代から続けられている。カタクリはその栗林約20ヘクタールに群生し、その規模は国内で最大級といわれている。
1990年ごろ、東北の自然を撮り続けている写真家が出版した写真集にカタクリが掲載されたのを切っ掛けに多くの人が栗林を訪れ、カタクリの盗掘、踏み害が顕著になり、栗林そのものが傷つくと懸念された。
地元ではカタクリの保存に関して賛否両論もあったが、「日本一の群生地を守り抜いてほしい」という訪問者のひと言で、八津・鎌足集落43世帯がすべて参加する保存会を結成、私有地を開放しながら〃守る観光〃へと踏み出した。そして入園者から1人300円の協力金を求め、「カタクリ群生の郷」のポスターやマップを作成、さらには交通整理などを行い、来園者との交流による地区高齢者の生きがいや誇りが生まれるなど社会的活性化につながっている。
◇神代地域活性化推進協議会=全国的に知られている田沢湖と角館町に挟まれた農村地域の神代を元気にしていこうと発足。楽しみながら活動を展開しようと06年2月「おらホッの雪あそび」を開催。馬そりの運行やミニかまくらづくり、陶芸手びねり、桐表札づくりなど名人とモノづくりを楽しんだ。さらに07年3月には地元食材を使って、一つの皿に昔懐かしいカレーに目玉焼きと現代風カレーの2種類を盛りつける「神代カレー」を販売。秋田わか杉国体ではカヌー競技場で販売を行い、完売するほどの人気を博した。会ではこれを機会に神代カレーとして地域ブランドに育て上げ、全国に売り込みたいと夢を広げている。
◇神岡地域老人クラブ「荒屋悠遊の会」=01年、健康づくりと生活習慣病予防を目標に軽運動を中心とした荒屋町内会として発足。当初は12人の会員だったが、現在では28人で、平均年齢は71歳。06年4月に名称を「荒屋悠遊の会」に改めた。年間の活動としては音楽に合わせた運動のほかグランドゴルフ、スマイルボールなどを楽しみ、地域の社会福祉施設「愛幸園」を慰問したり、地域の清掃活動にも積極的に参加。親睦と交流を重ねながら長寿と地域活性化を目指して活動している。
◇伊藤八重子さん=大仙市老連女性部長として高齢者の健康づくり、仲間づくりのための「生き生き体操」に取り組んで11年目。旧大曲市内はもとより県内各地を走り回っているほか、子育て講座の講師としても頑張っている。さらに花火通り商店街に立ち上げた市民交流プラザ「のびのびらんど」の代表として様々なイベントも企画。今では学校帰りの子どもたちや高校生の寄り場として親しまれ、地域活性化の核となっている。
◇しゃぼんだま、紙ひこうき、夢ふうせん=子どもたちが絵本に出会うことで本に親しみ、心身ともに健やかに成長することを祈って美郷町六郷、千畑、仙南各地区の図書館、図書室で、さらに小学校や児童館、学童保育などで「読み聞かせ」を行い、ブックスタート事業の支援や福祉施設の慰問も行っている。