大仙市の協和小、竣工

協和地域6小学校を統合

少子化による複式学級解消へ(2月25日・月)
 

 大仙市協和地域の6つの小学校が統合し、「協和小学校」として4月1日からスタートするための新校舎が完成、25日、体育館で竣工式が行われた。式には地元選出の県議らを来賓に旧協和町長や旧協和町議、合併する6小学校の校長、PTA会長、それに市議、工事関係者ら約150人が出席。栗林次美市長は「旧協和町では急激な少子化で複式学級が増加するなか、町民憲章の理念に基づき、地域全体で教育環境を整備するため、6つの小学校の統合という基本計画を策定した。市町村合併後の大仙市ではそれを引き継ぎ、地域住民の皆さんとともに子どもたちが安全で安心して過ごせる学校づくりに向けて工事を進め、本日の竣工を迎えた」と式辞を述べた。

  統合するのは荒川(06年4月現在の児童数131人)、峰吉川(同51人)、稲沢(同20人)、淀川(同49人)、小種(同24人)の6校。隣接する協和中学校と連携した教育環境を目指し、協和境字岸館地内の荒川小学校敷地内に約3万平方メートルの敷地を確保。06年9月から着工し、11月1日に現地で工事安全祈願祭が行われていた。

  完成した校舎は鉄筋コンクリート造り2階建て約4596平方メートルの大きさ。体育館は鉄筋鉄骨コンクリート造り平屋建て約1330平方メートル。

  校舎はエレベーター付きで普通教室13、特別教室7からなり、1階には職員室、家庭科室、図工科室、相談室、保健室、特別支援学級、多目的ホール、そして1年、2年生の教室などからなる。2階は3年生から6年生までの教室と理科室、音楽室・視聴覚室、図書室、コンピュータルーム、それに放送室、児童会室、メディアラウンジ、和室の休憩室などからなる。和室は茶道など文化活動や学校行事で訪れる地域住民の休憩室などとして利用される。木をふんだんに使い、各学年ごとにワークホールといった広場も設けられ、自由な空間が楽しめる。

  総事業費は17億5700万円。08年度事業として隣接している荒川小校舎を解体、その跡地を利用してグラウンド(野球場、200メートル、100メートルトラック)とプールを建設する。

  新校舎完成に向けての校歌は協和の子どもたちとKMC(協和ミニコンサート)イレブンズとして音楽活動している地域住民が作詞し、同会の会長で旧協和町教育長の石塚保さんが作曲した。また、1階ホール壁面には同地域出身で備前陶心会会員の陶芸家・進藤修さんの陶壁モニュメント「あしたへ」が寄贈された。

  新校舎での入学式は4月7日だが、新入生も含めて347人の児童数でスタートする。統合によって学校への通学距離は最長で約20キロになる児童もいるが、市道協和中学校線修練坂の拡幅工事や歩道整備、そして子どもたちが通学する路線バスの待合所を校地内に設けるなど安全対策にも配慮した。統合する各小学校ではそれぞれに校舎閉校式を行って、別れを告げている。

  6つの小学校の統合は1999年以前からあったが、住民を対象に行ったアンケート調査では反対の意見もあったが、「将来の協和を担う子どもたちが、切磋琢磨して学力を向上させるには複式学級を解消した適切な児童数が必要」との気運が次第に盛り上がり、当時の町民による「協和町統合小学校促進協議会も設立され、統合への道を後押しした。