大仙市大曲新人音楽祭

予選通過者15人で本選

グランプリは見送り、優秀賞3人、奨励賞3人選ばれる(1月13日・日)

  第20回大仙市大曲新人音楽祭コンクール(主催=大仙市、同市教育委員会)は13日、大曲市民会館で優秀者演奏会(本選)が行われ、12日の予選を通過した15人がピアノ、弦・管・打楽器、声楽の3部門で力のこもった演奏を展開、詰めかけた500人を超える音楽ファンに新鮮な感動を与えた。審査の結果、残念ながらグランプリ(副賞30万円)の受賞者はなく、各部門から優秀賞、奨励賞が1人ずつ選ばれ、表彰された。グランプリが見送られたのは第13回大会以来、2度目。

  本選ではピアノに5人、弦・管・打楽器に6人、声楽に4人が出場した。演奏会は午後0時半から開始した。本選を楽しみたいと多くの聴衆が詰めかけ、1階席は演奏開始までにほぼ埋まった。本選はピアノ部門から始まったが、どの部門でも新人らしいみずみずしい感性と情感たっぷりの演奏に聴衆は感激し、1曲ごとに惜しみない拍手を送ってたたえた。

  演奏会は午後4時20分には終了。そして昨年のグランプリ受賞者・伊藤陽(あきら)さんが出演して、記念演奏を聴かせた。伊藤さんは現在、ドイツを中心にオーストリア、ベルギー、イタリアなど各地でピアニストとして活躍している。

  審査は伊原直子さん(声楽家)、植田克己さん(ピアニスト)、内山洋さん(クラリネッティスト)、江戸純子さん(バイオリニスト)、四反田素幸さん(作曲家)、松本美和子さん(声楽家)によって行われた。結果発表の前に審査員を代表して植田さんが「力のこもった演奏だった。しかし、音楽を形作る上で大事なフレーズがどこへ向かっていくのか、どういうポイントを持つかを考える必要がある。音の形成をただ一つ捉えずにハーモニー全体の中から自分のメロディーを見いだしてほしい」などと講評した。

  最後に栗林次美市長は「このコンクールも今年で20回目を迎えた。市民による手づくりの音楽祭として歴史を重ねてこれたのも、ひとえに審査員の先生方をはじめ、支えてくれる市民の皆さんの力だと思う。遠くから出場された皆さんは素晴らしい演奏を聴かせてくれてありがとう。皆さんからいただいた感動を通じて、これからも文化の香りのする大仙市を目指したい」と礼を述べた。

  弦・管・打楽器部門に出場し、見事なヴァイオリン演奏で優秀賞に輝いた佐田大陸さんは「ホールの音響も良く、多くのお客さんの前で気持ち良く演奏できた。スタッフの皆さんの親切さもありがたかった」と感想を述べた。

  成績は次の通り。

  ◇優秀賞=片野和紀(ピアノ・宮崎県)、佐田大陸(ヴァイオリン・東京都)、丸山則子(声楽・同)

  ◇奨励賞=渡辺愛(ピアノ・東京都)、濱地宗(ホルン・東京都)、在原泉(声楽・岩手県)