大仙市の県立農業科学館

懐かしの農山村風景写真展

感動を呼ぶ故・加賀谷さんの作品(1月15日・火)

  大仙市内小友の県立農業科学館で、湯沢市出身の故・加賀谷政雄さんの「農山村風景写真展」が開かれている。加賀谷さんは1917年生まれで、郵便局に勤めながら、農村にスポットを充てた写真活動を始め1961年、63年の2度、「カメラ毎日」の年度賞を受賞するなど活躍。84年には写真集「むらの残像」を発行している。97年に亡くなったが、同科学館では加賀谷さんの貴重な作品180点ほどをパネル張りで収蔵している。

  その作品の中ら今回は主に子どもたちをテーマにした82点を展示している。雪解けを待って外で遊ぶ子どもたちやトタン屋根に上がって白墨で落書きを楽しむ子どもたち、網を手に農業用水路でザッコ(魚)捕りをする子どもたち、いいづめに入れられた乳児を子守する男の子、牛にまたがって得意気な男の子など1950年代から60年代の懐かしい風景がいっぱい。

  当時はまだ農作業も牛や馬、そしてすべてが人の手だっただけに農繁期は子どもも貴重な労力として駆り出され、大人たちと一緒に頑張ったものだ。そうした子どもたちの姿も生き生きと捉えられている。人と人とのきずなでもあった「結い」、親子、家族の在りようを考えさせる写真展だ。

  訪れる団塊世代の人たちは自分の少年少女時代の姿を思い出すのか、写真を食い入るように見つめては「アッ、アッー」とため息を漏らし、懐かしがっている。加賀谷さんの作品と同時に同館主催「フォトコンクール」の過去の入賞作品も展示されている。写真展は2月24日まで。