大曲高校で卒業式
卒業の歌を胸に刻んで巣立つ(3月1日・土)
冬の厳しさがいくぶん緩み始めた弥生3月1日、大仙市内5高校のトップを切って大曲高校の卒業式が同校体育館で挙行された。同校からは男子110人、女子158人の計268人が巣立った。
午後1時半から始まった卒業式。県教育庁の金田早苗総務課長、栗林次美大仙市長ら来賓、在校生、保護者、教職員が静かに見守る中、「世界遺産」のテーマ曲に乗って卒業生一人ひとりが担任の引率を受けて入場した。胸を張っての輝かしい表情での入場だった。
国歌斉唱の後の卒業証書授与では静まり返った会場に卒業生一人ひとりの名前が読み上げられ、「ハイ!」「ハイ!」の声が時には大きく、時には静かに響いた。268人の卒業生のうち243人は進学を目指し、25人は社会人としての道を踏み始める。
加藤哲夫校長は卒業証書授与の後、ある年輩の人から耳にした言葉として「人生に大切なことは健康であり、行動する熱意、そして戦略である」とはなむけの言葉を述べた。加藤校長は「人生に戦略が必要ということは、無鉄砲で無計画、無目的な人生を送るな。大きな目標を持ち、それに向かって邁進せよと言っているように思えてならない。外国のビジネスマンは契約を結ぶ前に『戦略』を考えるという。皆さんの人生はこれからです。人生には戦略が必要ということをどうか参考にして下さい」と諭した。
続いて同窓会「青麻会」の寺邑能實会長(花園病院長)が、海外で活躍している著名な外科医を紹介しながら「大切なことは人生の師、仕事の師、学問の師を早く見つけることだ」と祝辞を述べた。
そして在校生代表が「先輩の皆さんからは本校が標榜している文武両道を通し、大曲高校生としての誇りと団結を学んだ。本校で培った精神力と体力で力強く羽ばたくことを願ってます」と送辞の言葉を送った。卒業生を代表して生徒会長の本川和季さんが「先生たちから時には厳しく、時には優しく指導を受け、本当にお世話になりました。仲間とは励まし合い、輝かしく思い出深い高校生活を送ることができた。また、大曲高校では人を思いやる心も学んだ。この高校で培った精神で困難を乗り越え、躍進していくことを誓います。在校生の皆さんも有意義に過ごして下さい」と答辞を述べた。
「卒業の歌」ではショパンの「別れの曲」を卒業生がハミングし、全校生が心一つになってメンデルスゾーンの「みどり萌えいで 花は近く」の「森に別るる歌」、そしてドイツ民謡の「さらば さらば わが友」の「別れ」を合唱。最後には「旅立ちの日」を歌って巣立ちの日を胸に刻んだ。女子生徒、そして保護者のお母さんたちの中には感極まってハンカチを目に当てる姿もあった。歌を通じて卒業を祝い、別れを惜しんだ。
「日の光あまねき国に」の校歌斉唱で幕を閉じ、在校生、教職員、保護者らの拍手の波に送られて卒業生は式場を後にした。