知的障害者施設

後三年更生園を民営に

大曲仙北広域組合、社会福祉法人へ事業移譲(3月27日・木)

  大曲仙北広域市町村圏組合が運営している知的障害者施設「後三年更生園」=美郷町飯詰字東西法寺=が4月1日から、社会福祉法人水交会が運営することになり26日、事業移譲協定調印式を大曲交流センターで行った。更生園は1975年4月に定員60人の施設としてオープンした。

  国の行財政改革や障害者自立支援法の施行に伴い、障害者が施設から出て地域で暮らせる社会の実現に向けた施策や利用者への費用負担の制度化など障害福祉を取り巻く環境は流動化が予想されている。その一方で福祉分野への民間の参入が進んでいることから、公立での運営形態を発展的に解消し、スピーディな意思決定による柔軟な運営が可能となる社会福祉法人を立ち上げ、運営を引き継いでもらうことにしたもの。

  このため障害福祉サービス事業所「ふれあいの郷まつくら」施設長の高井慶藏さんを代表とする社会福祉法人水交会設立準備会を立ち上げ、法人設立に向けた準備を進め、今月21日に県の設立認可を得た。

  法人の名前の水交会は大曲仙北地域を流れる雄物川と玉川、それに横手川の交わる場所ということから名づけたという。そして同法人が来月1日から運営することになる「後三年更生園」の名称も後三年の役古戦場跡地にちなんで「後三年鴻声(こうせい)の里」とした。

  調印式には広域組合管理者の栗林次美大仙市長や副管理者の石黒直次仙北市長、松田知己美郷町長、組合議会議長の大坂義徳大仙市議会議長、それに高井代表ら法人設立準備会委員ら約30人が出席。

  栗林管理者は調印を済ませた後、「入所者の皆さんと平等・対等な関係を構築し、保護者の方々と一体となった施設経営を目指すため、更生園の運営を引き継ぐこととした。今後は今まで以上の福祉サービスの充実と法人の専門性、柔軟性をもって将来性のある施設運営を期待したい」と述べた。これを受けて高井代表は「福祉を取り巻く環境は日々刻々変化しており、法人でなければできない軽いフットワークで多様化するニーズに即応し、利用者のため、地域福祉の向上のため頑張りたい」と決意を示した。

  広域組合は事業移譲に当たって現在の施設を無償譲渡するほか、土地も無償貸与、さらに経営基盤が安定するまでの一定期間、補助金などの財政支援や人的支援として職員も派遣する。さらに現在の建物は築後33年が経過し、老朽化が進んでいることから現在地近くに約8000平方メートルの土地を取得、国庫補助を申請し、2010年までには新園舎での運営を目指すことにしている。