わらび座の海賀さんが「最優秀賞」を受賞
「舞踊符による動作の記述法の提案」をまとめる(12月9日・木)
財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会主催の「第15回NICOGRAPH/MULTIMEDIA論文コンテスト」に応募していた田沢湖町の海賀孝明さん(28)=わらび座デジタル・アート・ファクトリー=らがまとめた「舞踊符による動作の記述法の提案」が最優秀賞と「国際交流奨励賞」を受賞、2日に東京TEPIAで開催された表彰式で論文が発表された。コンテストには全国から21編の応募があり、東京工業大学の中嶋正之教授を委員長とする論文委員会で審査が行われ、最優秀論文2編が選ばれた。もう1編は岩手大学の藤本忠博さんで、今回のコンテストでは東北勢の大健闘となった。
海賀さんは湯川崇さん(秋田経済法科大学短期大学部商経科)、長瀬一男さん(わらび座デジタル・アート・ファクトリー)、佐々木信也さん(秋田県工業技術センター)、玉本英夫さん(秋田大学工学資源学部情報工学科)を共著者に論文をまとめた。
論文は通産省のマルチメディアコンテンツ制作支援事業の選定を受けて開発に取り組んだ「民族芸能の3次元デジタル舞踊符に関するCD−ROM制作」過程を基にまとめた。民族芸能は現在、後継者不足で継承が途絶えていくという深刻な問題を抱えている。このためそれを記述し、記録する手法の確立が望まれているが、人間の動作は3次元の複雑な世界であるため、紙などへの2次元表記は困難。そこで海賀さんらは民族芸能の踊りなどの動作を記述する手法を検討。
そのための手法としてコンピューターの利用を前提とし、舞踊符と名付けた人間の一連の動作を記述する新しい手法を提案、舞踊符とモーションキャプチャシステムを用いた動作記述システムに付いて研究し、論文にまとめた。
モーションキャプチャは映画「タイタニック」にも使われたコンピューターの一種。海賀さんは通産省の支援を受けてこれを輸入、秋田大学と県工業技術センターの協力を得て研究を進め、様々な踊りの動きをデーターとして蓄積し、振り付けの研究や踊り手の育成に役立てようと研究した。完成したソフトは世界初の「デジタル舞踊符のCD−ROM」として注目され、NHK朝のニュース「おやよう日本」でも紹介されたほか「ためしてガッテン」の「ダンス」をテーマとした番組にも登場するなど全国的に注目され話題となった。(写真は上から海賀さん、湯川さん、長瀬さん、佐々木さん、玉本さんの順番となってます)
今回の論文を収録した「論文集CD−ROM」も発行され、同協会ホームページでも紹介されている。協会ホームページは下記のアドレスで。
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