アラスカ在住の木村悦子さんからのお便り(97・3・25)

 いつもインターンネットで秋田県南日々新聞を読ませて頂いてます。私、アラスカ州フェアバンクス市在住の木村悦子です。先日はわざわざ、ホームページにまでそちらのご住所を出して頂き、お手数をお掛けしました。

 今のところアルファベットでしか電子メールをお送りできなくてすみません。私の夫はアメリカ人ですし、例えばWindows95を全て、日本語版で入れてしまうと主人が困りますし、だから英語版だけだと、私が不自由な点もありますし、もう1台、私専用のコンピューターがあれば便利なのにと思っているところです。

 今はTangoを使って、YahooJapannなどを見ています。ニュースは毎日チェックしています。やはり、何かと不便なアラスカでは、カリフォルニアやニューヨークなどのように、日本のテレビは入りませんし、やはりインターネットを通して、新聞を見ることが日本や世界の動きを早くキャッチできる唯一の方法です。色々な情報がすぐ入り便利で、色々と勉強になることも多くあります。

 私は仙台出身ですので、東北の新聞はやはり身近に感じてます。秋田県南日々新聞も大曲市などのニュースが中心となって書かれており、大曲と見て懐かしい感じがありました。私は仙台では国際協力の仕事をしてましたので、海外から研修員の引率で東北の各地を回ることもありました。今まで1度も行ったことのなかった秋田県にも仕事で引率のため行きました。秋田市、能代市、平鹿町、大曲市と何度か行く機会がありました。

秋田の方々は初対面でも親切で、家庭的で、出張先でお会いした方々とは仕事以外のことまで話題が色々と進んでしまったことも思い出されます。大曲市には東北農試に研修員といっしょに2回行きました。大曲市では特に東北農試の図書館にお勤めでいらした年配の女性の方のことが思い出されます。

 仙台に戻る列車の待ち時間があり、「図書館のほうでお待ちになったら」と案内されて、その方にお会いしたのですが、お茶を出して頂いたり、親切にして頂きました。私はそのころはまだ独身で、「今は国際協力の仕事に就けて、充実しています」と話すと「希望した仕事もしているわけだし、次は良い伴侶を見つけることが大切ですね。やはりそれをご両親は心配していることでしょう。良い伴侶を探すことは人生において、とても大切なことですよ」などとおっしゃって、お会いしたばかりにもかかわらず、将来のことまで話が発展したことが忘れられない思い出となっております。

 その方は国際協力にもとても関心をもたれて、とても良い方だと思いました。その後、定年になられ、退職したとお聞きしていますが、それ以後はお会いすることはありませんでした。あれから8年近く過ぎましたが、今でもその方にお会いして、お話ししたこと、そして大曲市に行ったことを少し前のことのように覚えています。

 私の伴侶となった人が、アラスカに住むアメリカ人であり、フェアバンクスに住む生活となりました。フェアバンクスに居て、大曲市の新聞を見ているうち、私の大曲での思い出を少し書いてみたくなり、書かせてもらいました。今度、日本語で電子メールを送れるようになったら、ニュースの感想などをお送りしたいと思います。これからも楽しみに秋田のニュースを読ませて頂きます。

 追伸:先日の犬ぞりレースのニュース、日本でも犬ぞりがあること初めて知りました。アラスカでは犬ぞりレースは大きいものがいくつかあります。犬は9〜13頭ぐらいで、2週間以上走りつづける長距離レースもあります。


 本紙から 木村さんメールありがとう。仙台市からアラスカへとお嫁さんになられた木村さんのメールを読みながら、女の人の強さ、愛の強さを心から感じています。

 アラスカ。この前もアメリカの人から代書してもらいましたが、10数年前、ヨーロッパへと旅立つときアラスカ空港に降り立ったことがあります。外に出ることは出来ませんでしたが、窓から眺めたアラスカの山々の美しく、厳しい風景は忘れられません。 木村さんのお便りが現在の東北農試の方々も目にしてくれるよう、東北農試のホームページにメールを送って、お知らせしたいと思ってます。もしかして現在も木村さんのことを覚えていて下さる方がいれば、木村さんがお会いした女の人の消息も分かるかもしれませんしね。

 アラスカの犬ぞりレースなどこれから機会がありましたら、この新聞を通じて教えて頂ければ幸いです。木村さんのお便りは大切に僕の部屋のボックスに保存したいと思ってます。とても可愛い文字。木村さんの人柄そのもののようですね。ありがとう。

 本当は電子メールで返事を出したかったのですが、英文では無理なのでこのような形にさせてもらいました。それではお体に気を付けて、楽しい家庭生活をお祈りしてます。