荒澤作哉さんからのお便り(98・12・22)

前略
  突然のメールにて失礼いたします。
  いつも、『県南日々新聞』楽しく拝見させていただいております。特に、「こちら編集室」にはいつも引きずり込まれています。小さい頃の話に、また、母に関することなどに昔の頃を思い出します。
 
  そして、前回の“冬の華”、これは確か、昭和52年の暮れ頃の映画だったと思いましたが、この映画を見て感激し、その後すぐにレコード店へピアノコンチュルトを買いに行ったものでした。(私が持っている唯一のクラシックレコードです)少女役は池上希実子で、あの頃は清純そのもののイメージでした。
 
  申し遅れましたが、私は田沢湖町で生まれ、現在は転勤で茨城県のつくば市で暮らしている者です。『県南日々新聞』のおかげで、“秋田”がものすごく身近になりました。そういえば、今年は久しぶりに(?)“秋田”が意識された年でした。破産した第三セクターの「秋住」問題の件です。この問題がマスコミで騒がれるきっかけとなったのは、確か、3月に放送されたTBSTVの「森本毅郎の東京マガジン」という番組が最初だったと思います。この番組では、欠陥住宅の内容や所有者の話などをレポートした後、コメンテーターが話すという構成ですが、「こんな県に新幹線を通す必要はなかった。」とか、「千葉県は秋田県に抗議するべきだ。」等々、番組では秋田県が相当悪くいわれてました。これ以来、各局の夕方の首都圏ニュースでも欠陥住宅問題が取り上げられるようになったと思います。しばらく、「秋田県出身です」と胸を張って言い出しずらい時でした。その後、「行政がダメなら、我々が。」と、いうことでしょうか、大工さん達の建設業界が中心となって「秋田県のイメージを回復する会」を作り、積極的にカンパを募っているというニュースを目にし、秋田県人の良さみたいなものを改めて感じた次第です。しかし、こういうニュースはなかなかこちらでは取り上げてくれないのですが。

  確かに、この問題は法律論でいくと、秋田県は一株主にすぎず、出来ることも限られてくることだと思います。しかし、「知事がパンフレットに載っている会社なので安心して買った。」という人も多いことからしても、何か割り切れなさも感じるのも事実です。一方、秋田県がこう悪く言われると、一種のセクショナリズムみたいなものを感じさせる気分にもなりました。
 
  長々と書いてしまいましたが、「県南日々新聞」を見ながらふとこの一年のことが思い出され、ご迷惑も省みずメールを出させていただいた次第です。

  これからも、「県南日々新聞」の記事を、そして、魅力あふれるコラムを楽しみにしております。どうぞ、来年も素晴らしい年となりますように。
  草々