表紙写真「銀色に輝く柿の木」(97・11・24)
幾つになっても幼児性センチメンタリズムは抜けないようだ。日曜日午後、手のひら サイズの悲しみを抱いて山際の道を走った。初冬の日差しを受けて、いぶし銀に輝く柿 の木があった。車内に流れるピアノ曲を聞きながら、数日前から湧いた小さな傷みを柿 の木の根元に捨てられたらと想った。白い雪の下に眠ることを祈った。