朝霧が降り立っていた。川も森もすべてが乳白色に染まっていた。行き交う人も霧の中にぼんやりとしか見えなかった。秋なんだなと思った。トンボも冷たい朝露に羽をふるわせていた。いのころ草も朝露に濡れていた。乳白色の向こうから輝く朝日を浴びて銀色に輝いていた。秋なんだなと再び思った。