「分け入っても分け入っても青い山」。こう読んだのは種田山頭火だった。この人の歌はいつも寂しい。いつも悲しい。それでいて人を引き付ける。新緑の季節、奥羽山脈の山懐に入って山を眺めるのが好きだ。六郷町から町民の森「黒森山」に車で登った。照りつける光を受けて木々は青く輝いていた。思い出の地、思い出の山道をしばし歩いた。山を眺め、山道を歩き、種田山頭火の読んだ風景はこのようなものだったろうかと想像した。