相変わらず雲を見つめて歩いている。堤防の上に綿を引きちぎったような雲が浮かんでいた。秋の夕暮れ時だった。とても素敵な雲の光景だと思った。夕焼けになる前の紫がかった青空に浮かんだ白い雲。雲は幼いころからの憧れだった。風と共にいろんなふうに姿、形を変えて流れる雲の旅を眺めているのが好きだった。