初霜が降りた朝、空は青空が広がった。この時期の青空は貴重だ。太陽の光を背に受けて歩いた。草も木も大地も初霜で白く輝いていた。いのころ草も朝の光を受けてキラキラと輝いていた。子どものころこの草を取っては手の中で揉み、遊んだものだった。別の名をねこころがしとも言ったはずだが、その名の通り子猫はこの草を見せると良くじゃらけたものだった。初霜の朝、口笛を吹いて歩いた。初霜の朝、遠くの人を想って歩いた。あの日見た海はキラキラと輝いていた。元気にしているだろうか。