山の樹木が幾分、赤みを差してきた。木々が目覚め、新芽が吹き出したせいだろうか。山の樹木の赤みが輝き出したのは嬉しい。良く晴れた日の午後、南外村から西仙北町に抜ける「出羽グリーンロード」を走った。まだ余り知られてない道のせいか山々を切り開き、真っ直ぐに延びたこの道を走る車は少ない。車内のCDボックスからはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番が流れている。暗く重々しい出だしのこの曲は交響曲「悲愴」と共に大好きだ。山間(あい)の静かなドライブを楽しむ時はチャイコフスキーがいい。春の空の青さがチャイコフスキーの悲しみを優しく包んでくれる。