表紙写真「晩秋の山」(01・10・29)

 六郷町の黒森山を歩いた。紅葉も終わって山の景色は一面の茶色に変わっていた。山から冷たい風が吹き下ろしてくるが、華やいだ季節からくすんだわびの世界へと移ろい、冬を迎えようとしている山の息づかいをどうしても聞きたかった。木の葉がまるで雪のように舞っていた。歩きながら思った。悲しんだり苦しんだりするのは生きるエネルギーがあるからだと。「頑張れ」と山の空気はささやいた。