雲一つない青空だった。風に温もりがあった。青空と風に誘われ、久しぶりに大曲市の姫神公園を歩いた。この公園を初めて訪れたのは小学生の遠足でだった。高校生になってからは思索の場として自転車で良く訪ねたものだった。通称・松山と呼ばれるように松の銘木の多い山だ。しかし、その松も病気で切り倒されたり、赤枯れするなど悲惨な状態だった。その光景を見かけると高校生のころの甘い思い出は弾けた。キクザキイチリンソウが可憐に咲いていた。春風を受け、ニッコリ笑っているようだった。玉川の眺めは昔のままだった。