雨を撮ろうと思った。雨の中に絵を求めようと思った。両手の自由を奪われたくなくて傘を持たず、雨合羽を着用した。日曜日の朝。傘なしで雨の中を歩いたら心まで自由な感じがした。パラパラと雨音がするほどの強い雨だった。栗の花が咲いているうちは〃梅雨〃は終わらないと人は言うが、今年はその栗の花が散っても雨の日が続いている。雨に咲くアジサイの花が美しかった。雨に濡れた畑の野菜の花が黄色く輝いていた。銀色の雨のしずくが美しかった。雨の中を歩きながら、青空がとても恋しくなった。雨。雨。雨。歩きながら雨の季節の終わりが早く来るよう祈った。