ふわりと飛んできた。ふわりと飛んで、目の前の橙色の花に舞い降りた。アゲハチョウだった。「動かないで。動かないで」と念じながらソッとカメラを向けた。蝶はふわりと舞い上がってスーッと姿を消した。少し待った。再びふわりと舞い戻って羽を休め、花の蜜を吸い始めた。カメラを近づけ3度、シャッターを押した。「撮れた。キアゲハの写真が撮れた」と心が弾んだ。会う人、会う人にカメラのモニターを見せた。「おう。良く撮れてるね」と見た人たちも喜んだ。花の手入れをしていた大曲市内小友の県立農業科学館の人たちは「ここには蝶だけでなくオニヤンマや蛍も飛んでくるんです」と話した。豊かな自然が虫たちの天国となっているようだ。