明るい声がしたので振り向いたら二人の少女が自転車を押しながら堤防を歩いていた。何を話しているのか、二人のソプラノが心地よかった。雲一つない青空を背景に笑顔で歩く二人の点景が良かった。気づいたら二人はまだ半袖姿だった。こちらはとうに長袖のシャツ。若い二人は秋の冷気なんて気にもしないのだろう。足元の小犬のパピーが堤防の上を歩く二人の少女を見て、何が嬉しいのか盛んにしっぽを振った。さわやかな秋の朝だった。