表紙写真「アマリリス」(03・03・02)

  花が観たくなって大曲市内小友の県立農業科学館を訪ねた。この日が「春の洋らん展」最後の日だった。館内は花を求めて県内各地から訪れた大勢の人たちで賑わっていた。まだ心のどこかにうずくような痛みを感じる自分には、人ごみさえも正直言って怖かった。だが、カトレアやアマリリスの優しい微笑みは嬉しかった。目をふさぐ様にして花だけを見つめて歩いた。微笑む花には不思議な力があった。悲しみを一枚、いちまいめくっていくような優しい力があった。花にいやされている自分を見つけていた。春3月が始まった。青空と白い雲が嬉しかった。