風景が夏の熱気で全体が霞んでいた。山の空気を求め、六郷町から千畑町を走った。俳優・石原裕次郎に「赤いハンカチ」という歌があった。アカシアの花、北国の春をテーマにしていた歌だった。「死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものをー」。2番のこの歌詞が大好きだった。霞みの彼方にそびえる東山を眺め、霞みに煙る東山に赤いハンカチを求めた。