大曲市内小友の中沢湿地帯を歩いた。冷たい冬の風があった。ススキ、カヤは枯れ、湿地帯は一面に寂寞とした朽葉色に染まっていた。人気のない湿地帯の木橋を歩くのは寂しいものだ。まだ雪は来ないが冬の風を背に荒涼とした湿地帯を歩くのは孤独なものだ。その色のない世界にたった一つの赤があった。中沢湿地帯の保護に力を入れている方に聞いたら「ミヤマウメモドキ」と教えられた。雪を迎える前の湿地帯。広さ80アールほどだが、ここにはミズキチドリ、ヤマラッキョウ、タムラ草など貴重な植物が棲息していると言う。悲しいほどの寂しさの中で赤い実を見つけた。