春は夕陽がいい。西山に沈んでいく真っ赤な夕陽は孤独な旅人を連想させる。夕陽が落ちて迎える闇の孤独さがそうさせるのだろうか。高校生のころ、雄物川の堤防を自転車で帰りながら、西山に沈む夕陽の美しさに見とれ歌ったのは小林旭の「ギターを持った渡り鳥」だった。燃え落ちていく赤い夕陽の寂しさの中に秘めた孤独な美をアキラは歌った。春は天候が長続きしないが、ある日の夕方に観た夕陽が良かった。