小学校からの帰り道はいつも一人で歩いていた。別に人嫌いだったわけではないが、下校は一人が気ままで良かった。田んぼの中を真っ直ぐに伸びた道路だった。右側に水路があって、笹の葉を折り曲げて笹舟を作り、それを流してはランドセルを背負ってガタガタと鳴らして笹舟と早さを競った。空に浮かぶ白い雲がいつも見ていた。あの雲の上にもお城があるのだと童話を読んで知り、いつか空の旅をしたいと思ったものだった。遠い昔の話だ。