ドイツを旅していて一度だけドイツの女性に心ときめかせた。ポツダム会談が行われた宮殿に入った時である。受け付けの女性職員が自分たちを案内しようと出てきた時、後ろ向きとなっていた自分の背中に体が触れた。多分、「あら、ごめんなさい」とでも言ったのだろう。その時の笑顔が素敵だった。その女性は宮殿の書斎に入ると自分の袖にソッと触れ、書棚を指先で示した。そこには「Japanese」と書いた本があった。「日本の本もあるのよ」と教えてくれているようだった。その時の優しい笑顔も良かった。その思い出を胸に刻んでバスに乗った。写真はドレスデンの「ツビンガー宮殿」。=ドイツ・チェコの旅から(その6)=