国境を超えてチェコに入った時、「これは大変な国に入ったな」という不安が最初に沸いた。道路沿いに展開する家々のたたずまいからそういう印象を持つしかなかったのである。しかし、約3時間のバスの旅を終え、渓谷沿いに開けたボヘミアの温泉保養地「カルロビ・バリ」に入るとそうした不安は一掃した。川を挟んで両側に広がった街は保養地らしくホテルと宝石店、レストランが中心で絵のような美しさだった。夕方、異国情緒タップリの街を二人で何度も往復し、幸せを噛みしめた。=ドイツ・チェコの旅から(その7)=