表紙写真「初冠雪した駒ヶ岳」(99・10・20)

 大曲市郊外に出たらうっすらと初冠雪した「駒ヶ岳」が美しい稜線を見せていた。そのまま誘われるように田沢湖町に走った。田沢湖を巡り、高原へと走った。山頂を白く染めた駒ヶ岳は秋の日を受けてキラキラと輝いていた。もうこんな季節になってしまったのかと幾分、寂しさとおそれを感じた。秀麗な駒ヶ岳を見つめながら、高村光太郎の詩集「智恵子抄」を思い浮かべた。「わたしもうぢき駄目になる」。智恵子の悲しみ、光太郎の悲しみを思いながらブナ林を走り続けた。